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写真:スコット・ショート/マンスフィールド記念博物館
Apple は、最先端の機械学習の世界に足を踏み入れたいと考えている他の STEM 分野の人たち向けに、新しい人工知能と機械学習のレジデンシー プログラムを開始しました。
Apple in Research Academia(ARIA)のマネージャー、マイケル・レナカー氏がTwitterでこの新しい取り組みを発表しました。このプログラムは、AIと関連のある興味を持つ、デザイン、言語学、神経科学、心理学といった分野の専門家を求めています。
Apple は機械学習研究のページで次のように説明しています。
Appleのデバイス内機械学習は、統合されたハードウェア、ソフトウェア、そしてサービス全体にわたるインテリジェントな体験を実現します。こうしたインテリジェントな体験が様々な分野のユーザーの課題を解決するにつれ、機械学習を理解するための分野専門家の必要性が高まっています。だからこそ、AI/MLレジデンシープログラムは、これらの専門家をML分野に深く浸透させることを目指しているのです。
この1年間のプログラムは、STEM分野の大学院学位または同等の業界経験を持ち、ソフトウェア開発のバックグラウンドを持ち、デザイン、言語学、神経科学、心理学といったニッチな専門知識を持つレジデントを歓迎します。このプログラムは、レジデントの機械学習の技術的および理論的な発展に投資し、彼らのキャリア向上を支援することを目的としています。
レジデントには、Appleで提供される特別な機械学習およびAIコースを受講する機会が与えられます。また、Appleメンターが割り当てられ、プログラムに参加する他のレジデントと交流し、「インパクトの高い」プロジェクトに参加できます。応募プロセスの詳細はこちらをご覧ください。2021年夏より、世界各地で様々なレジデンシーが募集されています。
AIへの取り組みを強化
数年前まで、Appleは機械学習の分野で競合他社に遅れをとっていると広く見られていました。AppleはAppleであるにもかかわらず、機械学習へのアプローチは、新しい研究者の採用という点でマイナスに働くと考えられていました。それ以来、Appleは学術界との連携強化に取り組んできました。
レジデンシー制度はその一例に過ぎませんが、確かに役に立ちます。AppleのAIへの野望が、次期iOSに搭載されるものだけにとどまらない、より広範なものであることを明確に示すものです。ひいては、この分野で最高の人材を獲得する助けとなるでしょう。