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タッチスクリーン搭載のスマートフォンやタブレットなど、今日の注目を集める電子機器の製造に必要な部品メーカーは、ここしばらく、大手エレクトロニクス企業に影を潜めてきました。時代は変わり、その最たる例がAppleです。最新の例としては、カリフォルニア州クパチーノに本社を置くAppleが、次世代のスマートフォンやタブレット向けの高解像度「Retina」ディスプレイの製造に使用される市場を独占しようとしているという報道があります。
Appleは、LGディスプレイ、シャープ、東芝モバイルディスプレイの3社と契約を締結した。あるアナリスト会社によると、これら3社は新型ディスプレイの技術を製造しているという。iSuppliによると、ディスプレイ部品の競争は「激化の一途を辿り」、供給が逼迫しているという。
3つの部品メーカーは、先進的なIPS(インプレーンスイッチング)とLTPS(低温ポリシリコン)を担っている。カリフォルニア州クパティーノに本社を置くiSuppliは火曜日、Appleが将来のディスプレイ供給分を前払いするだけでなく、必要な工場の建設も支援していると発表した。
2つの「Retinaディスプレイ」技術に代わる唯一の選択肢は、多くのAndroid搭載デバイスで使用されているアクティブマトリクス有機EL(AMOLED)です。唯一の問題は、AMOLEDサプライヤー2社のうち、LGはAppleと契約を結んでおり、SamsungはGalaxyシリーズのスマートフォンとタブレットにその供給を使用する可能性が高いことです。その結果、「他のスマートフォンメーカーは2大巨頭の間で板挟みになっている」と、iSuppliのアナリスト、ヴィニタ・ジャカンワル氏は記しています。
この報道は、Appleが以前発表した39億ドル規模の部品契約と一致する。当時、Appleの最高執行責任者(COO)ティム・クック氏は、この契約は戦略的な部品に関するものであるとのみ述べていた。Appleは2005年にも、iPodとiPhone向けのフラッシュメモリ供給を確保するため、同様の10億ドル規模の契約を結んでいる。
フリードリヒ大王とナポレオン以来、「軍隊は腹の調子で行軍する」という諺は、よく知られた軍事的教訓でした。タッチスクリーンのスマートフォンやタブレットの時代においても、同様の格言が今日のテクノロジーにも当てはまると言えるでしょう。製品の人気は、その部品と入手性に左右されるのです。
[フォーチュン、iSuppli]