元エイサーCEO:「iPadはPCを殺す」

元エイサーCEO:「iPadはPCを殺す」

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元エイサーCEO:「iPadはPCを殺す」
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エイサーCEOランシ

iPadが従来の低価格PCの売上を奪っているという複数の報道を受け、責任追及の駆け引きが始まりました。まずはAcerです。Appleの米国における売上が、42%減のAcerを最近上回ったことをご記憶の方もいるでしょう。Acerの元CEOは、iPadの脅威への対応の遅さを同社の責任だと非難しています。

「この新しい世界で主要プレーヤーになるためには、主にソフトウェア、スマートフォン、タブレット、タッチパネルといった分野への投資が必要だと、私は既に認識していました」と、元CEOのジャンフランコ・ランチ氏は今週初めのブログで述べた。ランチ氏は、iPadがエイサーの市場を食い尽くした責任を問われ、3月下旬に辞任した。


ランチ氏は、エイサーのエンジニアを台湾国外で雇用し、2倍以上に増やしたいと述べた。しかし、エイサーはランチ氏が「脱台湾化」と呼ぶこの動きに抵抗した。エイサーは水曜日に反撃し、業界紙DigiTimesに対し、ランチ氏は「会社の健全かつ長期的な発展を維持できなかった」と述べた。

同社は売上低迷の原因をエイサー会長のJT・ワン氏のせいにはしていない。ワン氏は2010年、代替デバイスの登場でiPadのタブレット市場シェアが100%から30%に急落すると予測していた。しかし、モトローラ、RIM、HPといった企業が競合タブレットを投入しているにもかかわらず、iPadの市場シェアは依然として80%前後で推移している。

エイサーもまた、売上減速の原因を自社の戦略転換のせいにはしなかった。同社は当初、販売台数重視の考え方を採用していたが、創業者のスタン・シー氏がよりアップル的な未来像を表明した際に、それを否定した。PCメーカーは「販売台数の増加だけを追求すべきではなく、アップルが行ったように、サービス分野にも事業を拡大すべきだ」とエイサーは述べている。

PC販売の低迷の責任は誰にあるのでしょうか?あるとすれば、それはPC業界です。消費者はありきたりの機能を備えた安価なコンピュータを求めている、という思い込みに固執していたのです。まるで大型客船のように、PC業界は大きくなりすぎ、自らのメッセージに囚われすぎて、PCのない未来など想像もできませんでした。

[AppleInsider、DigiTimes]