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冷戦以来最大のモスクワと西側諸国との対立が続く中、ロシア当局は、スパイ行為の可能性のあるバグがないことを確認するため、Apple社に対し、同社のソースコード全体へのアクセスを政府に提供するよう提案した。
ロシアのニコライ・ニキフォロフ通信大臣は、アップルとSAPの両社が、同社の人気製品が実際には国家機関から機密を抜き出すスパイツールではないことを保証するために、政府にソフトウェアのソースコードへの前例のないアクセスを許可するよう提案した。
同省は、2003年以来ウィンドウズXPのソースコードを共有してきたマイクロソフトとの10年に及ぶ協力関係を例に挙げ、ソースコードを共有していないメーカーのソフトウェアやハードウェアを国営企業が使用する見込みは依然として不透明だと述べた。
「自社プログラムのソースコードを公開している企業は何も隠していないのは明らかだが、この問題でロシアと協力する意思のない企業は、自社製品に未申告の機能を備えている可能性がある」とニキフォロフ氏は述べた。
ニキフォロフ氏は先週、ロシアにおけるアップルのゼネラルマネージャー、ピーター・エングロブ・ニールセン氏とSAPのマネージングディレクターと会談し、この提案は消費者と企業ユーザーのプライバシー権が侵害されないようにし、国家の安全保障上の利益を守ることを目的にしていると主張した。
世界のトップテクノロジー企業2社が最も機密性の高い企業秘密の一部をロシア政府に開示するという提案は、米国と欧州が火曜日に課したロシアに対する最も厳しい制裁を議論している最中に出された。
出典:ロイター