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写真:Kārlis Dambrāns/Flickr CC

サムスンは最近アップルから痛烈な打撃を受けており、どうやらその影響が出ているようだ。
新たな報道によると、サムスンはスマートフォンの売上減少に対して、独創性の欠如と品質の低さという評判の根本問題を解決するのではなく、従業員の10%を解雇することで対応しているという。
この韓国の巨大IT企業は、2016年度中に経費を削減するとともに、人事、広報、財務部門を中心に1万人近くの従業員を解雇することで、失われた収入の一部を取り戻す予定だ。
「人員削減はコスト管理の最も簡単な方法であり、サムスンのモバイル事業への支出もより厳しく抑制される可能性がある」と、ソウルの野村ホールディングスのアナリスト、チョン・チャンウォン氏は述べた。「サムスンは今後数年間、急速な利益成長が見込めないため、経費削減の準備を進めている」
中国におけるスマートフォン市場の減速は多くのメーカーに深刻な打撃を与えているが、中でもサムスンほど深刻な打撃を受けているメーカーは他にないだろう。中国におけるスマートフォンメーカーのトップの座を失っただけでなく、上位市場では大成功を収めているiPhone、下位市場ではXiaomiのような低価格ブランドの台頭に翻弄され続けている。
サムスンのスマートフォン出荷台数の世界シェアは6月四半期に3%以上減少しており、近いうちに状況が好転する兆しはほとんど見られない。
一方、Apple は新型 iPhone 6s と 6s Plus の発表まであと 1 日となった。報道によれば、Apple はこれまでどの iPhone よりも多くの注文をこの 2 機種に発注しているという。
Samsungをしっかり守った方がいい。長く寒い冬になるかもしれない。
出典:ブルームバーグ