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Siriにはダークな一面がある。映画館でテキストメッセージを送ろうとしたら、Appleの陽気なAIアシスタントの怒りに、人生を破壊するような怒りを感じるかもしれない。
これは、アラモ・ドラフトハウスが無礼な映画ファンとの戦いに挑む、最新のPSA風動画で伝えられたメッセージだ。スパイク・ジョーンズ監督の『her/世界でひとつの彼女』上映に先立ち、インディーズ映画のトレンドセッターである彼の映画館で上映されるこの独創的な動画は、Siriの音声を使ってテキストメッセージ反対のメッセージを発信している。
アラモは、Siriに命を吹き込む声優、スーザン・ベネットを起用した新作ビデオ(下記)を公開した。ベネットのすぐわかる声は、ドラフトハウスの映画館で、まるで無知なiPhoneユーザーがテキストメッセージを送ろうとするのを、まるでHAL-9000のように冷徹に正確に応答する。
テキサス州オースティンを本拠地とするこのインディーズ映画館チェーンは、映画鑑賞を台無しにするようなスマホ中毒の愚か者に対する強硬な姿勢で映画マニアの間では有名だ。
アラモの「話したりテキストメッセージを送ったりしないでください」キャンペーンの Siri エントリーは、電話に出られなかった映画ファンが残した怒りの留守番電話を基に作られた陽気な PSA ほど面白くない (または NSFW ではない) かもしれないが、映画の上映中に携帯電話を手放せない愚か者の頭蓋骨にシンプルなメッセージを伝えようとする、またしても斬新な試みだ。
ちなみに、アラモの映画通たちは、映画館の「ドラフトハウス推薦」シリーズの最新作として『her』を選んだ。このシリーズは、「ジャンルの境界を押し広げ、謎めいた主題を描き、新進気鋭の才能を際立たせる、革新的で挑発的な映画」を特集する。
ドラフトハウスのプレスリリースによると、「アラモは『Her』に夢中です。脚本・監督のスパイク・ジョーンズによる、人間と人工知能の美しくも感動的なラブストーリーは、アラモのプログラマーによって2013年のトップ10映画の一つに選ばれました。アラモの月刊誌『BIRTH.MOVIES.DEATH.』 1月号では、表紙と社説で『Her』を特集しています。」
https://vimeo.com/83350609