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これについては、どこから話せばいいのかさえ分からない。PalmのCEO、ジョン・ルビンスタイン氏は、元Appleのハードウェア担当SVPで、iMacや何世代にもわたるiPod(そして言うまでもなく、iPhone発売のわずか1年前にAppleを去ったため、数十の初期プロトタイプも)の開発を監督した人物だが、CESでのインタビューで「iPhoneを使ったことがない」と断言した。
さて、これが真実かどうかはさておき(インタビュアーのカラ・スウィッシャーは彼の発言を信じなかったし、私も彼女の意見にほぼ賛成だ)、確かにあまり賢明な発言とは言えない。もし彼が真実を語っているとしたら、それは彼が米国市場で最も売れている携帯電話、世界のモバイル市場を一変させ、モトローラやノキア、そしてもちろんパームといった既存勢力を劇的に脅かしたデバイスを一度も使ったことがないということになる。使ったことのないものに勝るものはない、というのはよくあることだ。
もしルビンスタインが嘘をついているのだとしたら、それはもっとひどい。かつての雇用主への恨みを隠して、得点稼ぎを狙った受動的攻撃的な行為であり、それが彼らに勝つ妨げになっているかもしれない。総じて、これはスティーブ・ジョブズがいかに軽々しく競合製品を軽視しているかを痛感させる瞬間の一つだ。彼は、Apple製品の方がはるかに優れているため、自分はApple製品以外を使わないと思わせることができる。ルビンスタインが逆の方向に同じように軽視しようとすると、ただ辛辣に聞こえる。