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写真:アリストメニス・ツィルバス/フリーランサー
Apple Carの設計図を盗んだ容疑で逮捕された元Apple社員が、容疑に対して無罪を主張した。
張暁朗は、企業秘密窃盗の容疑のみで起訴された。彼は、Appleの自動運転車用回路基板の25ページにわたる設計図を盗んだとされている。
張氏は7月7日、サンノゼ空港のセキュリティゲートを通過した後、逮捕された。彼は自動運転車のスタートアップ企業に入社するため、中国へ逃亡中だったとみられている。
張氏は起訴に対し無罪を主張し、暫定的に国選弁護人に選任されたほか、自身の弁護士も選任した。
張氏に不利な証拠が明らかに多いことを考えると、裁判がどのように進むのか興味深いところだ。
「Appleは機密保持と知的財産の保護を非常に重視しています」と、Appleの担当者は以前TechCrunchに語っていた。「この件については当局と連携しており、この人物とその他の関係者が自らの行動に責任を負わされるよう、あらゆる手段を講じます。」
プロジェクト・タイタンはその名の通り大規模である
張氏の逮捕からこれまでに明らかになったことの一つは、Apple Car(別名「Project Titan」)プロジェクトの規模の大きさだ。以前は縮小傾向にあるとの報道もあったが、現在ではAppleは数千人の人員を自動車関連プロジェクトに投入しているようだ。
「Appleの13万5000人を超えるフルタイム従業員のうち、約5000人がプロジェクトで開示されている」と、この犯罪を捜査しているFBI特別捜査官エリック・プラウドフットは公式の刑事告発書(PDF)に記している。「プロジェクトで開示された従業員全員がデータベースへのアクセスを許可されているわけではない。開示を受けた従業員は、プロジェクトの『中核従業員』に指定されていない限り、別途データベースへのアクセスを申請する必要がある。約2700人の従業員が、1つ以上のデータベースにアクセスできる。」
張氏は懲役10年と最高25万ドルの罰金を科せられる可能性がある。
出典:ロイター