スティーブ・ジョブズのソニー羨望 [スカリー・インタビュー]

スティーブ・ジョブズのソニー羨望 [スカリー・インタビュー]

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スティーブ・ジョブズのソニー羨望 [スカリー・インタビュー]
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ソニーシティ

ソニーの創業者、森戸昭夫氏が生産ラインから出た最初のソニーのウォークマンの1台を彼に渡したとき、スティーブ・ジョブズは何をしたでしょうか?


ジョン・スカリー:

盛田昭夫氏がスティーブと私に、ソニーのウォークマンの初期モデルをそれぞれ1台ずつくれたのを覚えています。それまでそのような製品がなかったので、誰も見たことがありませんでした。25年前のことですが、スティーブはそれに魅了されました。彼が自分のウォークマンでまずしたのは、分解してすべての部品をじっくりと調べることでした。どのように組み立てられ、仕上げられ、どのように作られているのか。

彼はソニーの工場にとても興味を持っていました。工場内を見学させてもらいました。工場では、それぞれ違う色の制服を着て働く人がいました。赤い制服、緑の制服、青い制服など、役割によって色は様々でした。すべてが綿密に考え抜かれていて、工場内は清潔でした。こうしたことが彼に大きな印象を与えました。

Mac工場はまさにそんな感じでした。制服は色とりどりではありませんでしたが、私たちが見た初期のソニー工場と同じくらいエレガントでした。当時のスティーブにとっての基準はソニーでした。彼は本当にソニーになりたかったのです。IBMにも、マイクロソフトにもなりたくなかった。彼はソニーになりたかったのです。