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iPhoneはiPodに続き、AppleのMacの「ハロー効果」を牽引している。9月のMacの世界販売台数は前年同月比16.4%増で、PCの2.3%増を大きく上回ったと、あるアナリストが火曜日に投資家に語った。
「iPhoneから発せられるハロー効果はiPodを取り巻くものよりさらに強力になるはずだと我々は考えている」とニーダム・アンド・カンパニーのアナリスト、チャーリー・ウルフ氏は書いている。
アップルが低価格ネットブックへの流れに乗らなかったにもかかわらず、この売上増は実現した。多くのPCメーカーが低価格ノートPCを投入したにもかかわらず、アップルはPC全体の売上が6.7%減少する中、売上を伸ばし続けた。ネットブックへの流れは「PC価格の急落」を象徴しているとウルフ氏は投資家に語った。同アナリストによると、PCとMacの両方が恩恵を受けた新学期の時期でさえ、アップルのコンピュータの売上はPCを14.1%上回っているという。
アップルは、価格が下がれば売上が上がるという一般的な考えを避けたのは賢明だった。
「こうした削減は、膨大なコモディティの中で唯一差別化された製品であるMacの価格弾力性があまりにも低すぎるため、需要を刺激することはほとんどなかっただろう。結果として、Appleの粗利益は壊滅的な打撃を受けるだけで、ほとんど成果は得られなかっただろう」とウルフ氏は主張した。
価格圧力への対応が困難なため、Appleの世界全体の売上高シェアは10%前後で推移し、市場シェアは約4%を維持している。アナリストによると、米国ではAppleは売上高の10%に対し、売上高の20%を占めている。
アップルは長年、米国でのMacの売上に大きく依存していると考えられてきたが、カリフォルニア州クパティーノに本社を置く同社の9月の売上増の多くは海外によるものだった。米国でのMacの売上は9.8%増だったのに対し、欧州では38.7%、アジアでは27.1%の成長を記録した。
iPhoneがMacの売上に「ハロー効果」をもたらす最新のApple製品となるのは理にかなっている。「結局のところ、iPodは比較的シンプルなデバイスですが、iPhoneは携帯電話のフォームファクターに包まれたミニコンピュータと言えるでしょう」とウルフ氏は投資家向けメモ「Wolf Bytes」に記している。ウルフ氏は、iPhoneが最終的にiPodに取って代わり、Appleの象徴的な主力製品となると予想している。
前四半期、AppleはiPhoneを740万台、Macを300万台販売し、同社の収益は46%急上昇して16億7000万ドルに達した。
[AppleInsider経由]