20人組の武装強盗団がブラジルのサンパウロにあるサムスン工場を襲撃し、約600万ドル相当の4万台以上のデバイスを盗んだ。携帯電話、タブレット、ノートパソコンなどの電子機器は 7台の トラックに積み込まれ、強盗団は盗品を奪って逃走した。
武装した男は、真夜中直前に社用バスで工場へ向かっていたサムスン社員8人を捕らえることから任務を開始した。AP通信によると、彼らは社員の身分証明書を盗み、2人を人質に取り、残りの6人を「未知の場所へ連れ去った」 という 。
「彼らは警備員を制圧し、武器と弾薬を奪い、何もなかったかのように仕事を続けるよう命じた」と、警察のヴィトール・チャベス警部補は述べた。多くの作業員は、強盗中に警察と連絡が取れないよう携帯電話を渡すよう指示されたが、負傷者は出なかった。
犯人たちはその後、4万点を超えるサムスン製品の完成品を7台のトラックに積み込み始めた。警察は当初、盗難品の価値を3,600万ドルと見積もっていたが、サムスンは後にそれを600万ドルに引き下げた。
警察は現在、工場周辺の防犯カメラの映像を解析し、犯人の特定に努めている。サムスンは「 進行中の警察の捜査に全面的に協力する」と述べ、「このようなことが二度と起こらないよう全力を尽くす」としている。
ある捜査官は、この強盗は内部犯行だった可能性があると示唆した。 総合捜査課長のカルロス・エンリケ・フェルナンデス氏は、工場従業員の協力なしにこれほどの規模の犯罪を犯すことは難しかっただろうと考えている。
