アップルがブロードコムのRFチップ事業を買収する可能性

アップルがブロードコムのRFチップ事業を買収する可能性

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アップルがブロードコムのRFチップ事業を買収する可能性
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ブロードコム
ブロードコムは長年にわたりアップルにチップを供給してきた。
写真:フロリアン・ノット/Flickr

アップルは、最大の部品サプライヤーの一社から無線周波数チップ部門を買収しようとしているかもしれない。

ウォール・ストリート・ジャーナル紙は本日、ブロードコムがクレディ・スイスと提携し、RFワイヤレスチップ部門の売却先を探していると報じた。事業の多角化とソフトウェアへの注力強化を目指している。同部門に関心を示す可能性のある企業名は明らかにされていないものの、アップルの観測筋は、iPhoneメーカーによる買収が最も理にかなっていると指摘し始めている。

ブロードコムのRF部門は、スマートフォンなどのデバイス向けに、不要な無線信号をフィルタリングするRFチップの製造を専門としています。同社はこのチップ分野で市場をリードしてきましたが、より小型で信頼性が高く、ブロードコムが製造するタイプのフィルタチップに代わる可能性のある代替技術を開発したQorvo Inc.との競争が激化し始めています。

Creative Strategiesの創設者であり、Appleアナリストとして高く評価されているベン・バジャリン氏は、Appleが最近、独自のRFチップの開発を検討し始めたとTwitterで指摘した。Broadcomは初代iPhoneの発売以来、Appleの主要サプライヤーの一つであるため、この部門を自社内に統合するのは非常に理にかなっていると言えるだろう。

https://twitter.com/BenBajarin/status/1207368466019188736

ブロードコムのRFチップ部門の買収は、アップルがインテルの5Gモデムチームを買収した際の契約よりもコストがかかる可能性がある。RFチップ事業は2019年に22億ドルの売上高を計上しており、買収価格は100億ドル以上になる可能性がある。

Appleは現在、サンディエゴにワイヤレスチップチームを構築しています。iPhoneメーカーである同社は現在、BluetoothチップとiPhoneおよびiPad用プロセッサを自社開発しています。自社開発のチップをさらに追加することで、iPhoneの制御とカスタマイズにおいてさらなる優位性を獲得できるでしょう。