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2013年は今のところ、Appleにとって再編の年と言えるだろう。PC、スマートフォン、タブレット市場で大きな成功を収めた同社は、同時にそれらの市場を限界まで押し上げた。Mac、iPhone、iPadの今後の展開は、革命的なものではなく、漸進的な改善に期待できる。一方で、次の目玉製品 ― iWatch、iTVなど ― はまだ見えていない。
外部から見ると、Appleは行き詰まっているように見える。しかし、決してそんなことはない。iOS 7でAppleが行っている変更点を見れば、Appleが立ち止まっているわけではないことが分かる。そして、少なくとも今後10年間はOS Xの未来にコミットしていく姿勢を示している。とはいえ、Appleが来月発表する予定の製品、iPhone 5S、iPhone 5C、iPad mini 2、iPad 5は、いずれもAppleが既に発表してきた製品の続編に過ぎない。
人々はAppleの次なる大革命を待ち焦がれている。そして、それは外部の人間だけではない。新たな報道によると、Appleの取締役会は、クパチーノのイノベーションのペースが鈍化しているとの認識を「深く懸念」しているという。
この報道はフォックス・ビジネス・ニュースの特派員チャーリー・ガスパリーノによるもので、同氏は信頼できる情報筋から、アップルの取締役会は同社が最近革新的な製品を何も発表していないことに懸念を抱いていると聞いたと述べている。
「こうした懸念は、ティム・クック氏に革新を、迅速に行動を起こせというプレッシャーとして現れている」とガスパリーノ氏は言う。しかし、だからといってクック氏の職が危ういわけではない。ガスパリーノ氏によると、取締役会は「彼を100%支持している」という。しかし、取締役会は彼を100%支持することで、より迅速な行動を促せると期待しているのだ。
Apple社内で何が起こっているのかは分かりませんが、私の推測では、近年急成長を遂げたとはいえ、クパチーノ本社は猛スピードで新製品をリリースし続けながら、同時に次なる目玉となる製品の開発に取り組むことは不可能だったのでしょう。iWatch、そしてそれほどではないにせよApple HDTVは、Appleが2014年に投入しようとしている製品だと私は確信しています。しかし同時に、Appleの取締役会の見解も正しいのです。クックCEOは過去の成功と革新的な製品にいつまでも甘んじているわけにはいきません。そうでなければ、Appleは勢いを失ってしまうでしょう。
出典: Fox Business
経由: Macworld