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写真:TDK
TDKはこのほど、現行品より約100倍のエネルギー密度を持つ次世代固体電池用材料を開発した。
この日本企業はすでにiPhoneやその他のApple製品に搭載されるバッテリーを供給しており、今回の画期的な進歩が最終的にはApple WatchやAirPodsにも役立つことが期待されている。
TDK のバッテリーのブレークスルー: ゲームチェンジャーとなるか?
私たちのモバイルライフはバッテリーに大きく依存しています。iPhone、MacBook、その他多くのデジタルデバイスの心臓部はバッテリーです。そのため、バッテリー技術の大幅な向上は、真の変化をもたらす可能性があります。
だからこそ、TDKが1リットルあたり1,000ワット時のエネルギー密度を持つ固体電池を開発したことは、非常に大きな意味を持つのです。これは同社の現行品の100倍に相当しますが、競合他社は50Wh/Lに達する小型の「コイン型」電池を製造しています。ちなみに、現在スマートフォンやノートパソコンに使用されている一般的なリチウムイオン電池のエネルギー密度は、TDKの画期的な成果の4分の1から3分の1程度です。
超小型電子機器用の小型で強力なバッテリー
TDKの新しい電池は、酸化物系固体電解質とリチウム合金負極を採用しており、人体に直接接触しても安全に使用できます。
「TDKの技術は、ワイヤレスイヤホン、補聴器、さらにはスマートウォッチなど、さまざまなウェアラブルデバイスで利用できるソリューションを目指しており、既存のコイン型電池を置き換えることを目指しています」と同社は月曜日の声明で述べた。
エネルギー密度がはるかに高いバッテリーなら、AirPodsは1回の充電で何日も使えるようになるかもしれません。あるいは、画期的なバッテリー技術によってApple Watchの薄型化も実現するかもしれません。これはAppleが既に取り組み始めている目標です。
しかし、どちらの製品にも強化バッテリーが搭載されるまでには、まだ時間がかかるでしょう。今のところ、これは研究室における画期的な進歩であり、工場の現場での成果ではありません。
同社は「TDKは電池セルやパッケージ構造の設計開発に努め、量産に向けて前進していく」と約束した。