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写真: Gage Skidmore/Flickr CC
ドナルド・トランプ大統領が昨日テキサス州に大規模なアップル工場を開設したと主張したことについて、ファクトチェッカーらが異議を唱えている。
実際、AP通信は、この工場は2013年から稼働していると指摘している。つまり、6年前だ。
「本日、テキサスに大規模なアップル製造工場を開設した。これにより、高給の雇用がアメリカに戻ってくることになる」とトランプ大統領は水曜日の夜にツイートした。
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— ドナルド・J・トランプ(@realDonaldTrump)2019年11月21日
トランプ大統領の工場見学が初めて発表された際に指摘したように、Appleは2013年からMac Proの生産に使用してきたのと同じ施設で新型Mac Proを製造しています。以前の噂では、AppleがQuantaとの契約を締結したことを受けて、組み立て工場が中国に戻るとされていました。しかし、Appleは米国経済の成長へのコミットメントの一環として、Mac Proの製造を米国内で維持すると発表しています。
トランプ政権がMac Proの中国製部品に対する関税の免除に同意したのは事実です。これはAppleが米国内での製造を継続することに大きく関係していると思われます。Appleはまた、テキサス州オースティンに新キャンパスの建設を開始しました。この10億ドル規模のキャンパスは2022年にオープン予定です。当初は5,000人の従業員が勤務し、将来的には15,000人にまで拡張される予定です。
しかし、どちらも新しい製造工場を開設することと同じではありません。
ドナルド・トランプ氏のMac Pro工場訪問
昨日のトランプ大統領のMac Pro工場訪問に対する批判はこれだけではない。Daring Fireballの ライター、ジョン・グルーバー氏は、今回の訪問、特にApple CEOのティム・クック氏が大統領と並んでポーズをとっている様子が、まるでトランプ大統領の再選キャンペーン写真のようだと痛烈に批判した。
「これはMac Proやその組立工場のプロモーションではありませんでした」とグルーバー氏は書いている。「トランプ氏のためのプロモーションでした。(イベントのビデオ映像は)トランプ氏の貿易政策がAppleにとって有利であり、ティム・クック氏がトランプ氏を支持しているかのように見せかけている。しかし、どちらも事実ではない」
出典:AP通信