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写真:CBSRe
Appleが最近1兆ドルの時価総額を達成したことで、Appleのサプライヤーになるには絶好のタイミングだと思われがちです。しかし、Appleの長年のサプライヤーであるFoxconnが発表した最新の四半期決算によると、それは必ずしも真実ではないようです。
フォックスコンの最新財務諸表によると、連結売上高は前年同期比17%増の344億3000万ドルとなり、2018年第2四半期の過去最高を記録した。しかし、同四半期の純利益は前年同期比2.18%減少し、5年間で最低水準となった。
粗利益率は2012年の同時期以来の最低水準に落ち込みました。営業利益率は同年第1四半期以来の最低水準に落ち込みました。
フォックスコンは、期待外れの業績についてコメントを発表しなかった。フォックスコンの株価は、四半期決算発表を前に2.44%下落した。
AppleはFoxconnの売上高の約50%を占めています。しかし、Appleは2018年に入ってから好調な業績を上げていますが、その成長の大部分はサービス部門と、AirPodsやApple Watchといった他のデバイスの成長によるものです。Foxconnの収益とより直接的に結びついているiPhoneの出荷台数は、前年比わずか1%増でした。
元大投資コンサルティングの地域調査チーム責任者、ヴィンセント・チェン氏は「ハードウェア販売の減速により、アップルの利益実績はこれらの台湾サプライヤーから徐々に離れつつある」と述べた。
再発明の必要性
事態はすぐに好転するわけではないかもしれない。2018年はAppleが待ち望んでいたiPhoneのスーパーサイクルがようやく到来するかもしれないが、同社はサプライヤーに対し、昨年よりiPhone向け部品の供給量を20%減らすよう指示した。
ネジなどの部品については、フォックスコンなどのサプライヤーがこれまで値上げできていたが、アップルが独自に契約を交渉してコストを削減するといった他のアップルの取り組みも、役に立たなかったのではないかと我々は考えている。
フォックスコンの最近の創立30周年記念イベントで、創業者のテリー・ゴウ氏は、同社が今後、独自のハードウェアの製造をさらに進め、クラウドコンピューティングなどのソフトウェアオプションも取り入れていく計画について説明した。
出典:アジア日経