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写真:キリアン・ベル/Cult of Android

WhatsAppは、創業者のジャン・クーム氏が年間1ドルの支払い方式は「あまりうまく機能していない」と認めたことを受け、サービスの年間サブスクリプション料金を廃止する。
クーム氏は、決済モデルを廃止したことを受けて、WhatsAppは企業が個人ユーザーとつながるための新たな方法を検討していくと説明した。ただし、広告でユーザーに迷惑をかけることなく実現することが重要だとした。同氏は、新サービスのために「まだ1行もコードを書いていない」と述べた。
WhatsAppは関連ブログ投稿で次のように説明しています。
当然のことながら、WhatsAppをサブスクリプション料金なしで運営し続ける計画や、本日の発表がサードパーティ広告の導入を意味するのではないかと疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれません。答えは「いいえ」です。今年から、WhatsAppを使って、情報を入手したい企業や組織とコミュニケーションできるツールをテストしていきます。
例えば、最近の取引が不正だったかどうかについて銀行に連絡したり、フライトの遅延について航空会社に連絡したりするといったことが考えられます。私たちは今、テキストメッセージや電話など、他の方法でもこうしたメッセージを受け取っています。そこで私たちは、サードパーティの広告やスパムのない体験を提供しながら、WhatsAppでこうしたやり取りをより簡単に行えるようにする新しいツールをテストしたいと考えています。
WhatsAppはFacebook傘下であるため、同社のもう一つの独立系メッセージングサービスであるFacebook Messengerの戦略にビジネスモデルを合わせるのは理にかなっていると言えるでしょう。とはいえ、既存ユーザーを遠ざけてしまうような根本的な変更をすることなく、WhatsAppが今後どのように損失を補填していくのか、今後の動向に注目が集まります。
WhatsAppは新しいビジネスモデルをどのように構築すべきだと思いますか?ぜひ下のコメント欄にご意見をお寄せください。
出典: Re/code