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写真:Apple
2つの新たな報道によると、アップルは中国での支出の特定の側面を厳しく制限する一方で、全体的な投資も増やしているという。同社は、iPhoneの現地需要が「急落」している時期に、中国で自社ブランドを成長させようと懸命に取り組んでいる。
ある報道によると、Appleはサプライヤーを変更することで中国サーバーの運用コストを削減しようとしているという。また、さまざまなiOSおよびMacデバイスのサプライヤーから厳しい値引きを迫っているとされる動きで、ビジネスが減速している時期に緊縮財政を実践していることを示すものでもある。
「これまで、アップルの最大の関心事は主に供給側の技術と歩留まり率の向上だったが、同社は現在、コスト削減により重点を置いている」と報告書は述べている。
サーバー部門の刷新の一環として、Appleは既存のパートナーであるQuanta Computerを解約し、台湾のInventecのパートナーであるサーバーシステムインテグレーターZTに切り替えたと報じられている。さらに、中国のInspurもサーバーサプライチェーンに加わった。もしこれが事実であれば、Inventecのデータセンターサーバーを採用しているのはAppleだけではない。Inventecのデータセンターサーバー事業は、Baidu、Alibaba、Tencentといった中国企業からの受注により、2016年上半期に20%成長した。
アップルは米国やその他の地域でHPのサーバーを使用していると報じられているが、国家安全保障上の懸念をめぐって国営メディアが反発したことを受けて、同社は2014年に中国国内では中国製サーバーへの切り替えを命じられた。
一方、ロイター通信が報じた別の報道によると、アップルのCEOティム・クック氏が、中国の最高幹部の一人である張高麗副首相に対し、中国に新たな研究開発センターを年内に建設すると伝えたという。現在中国に滞在しているクック氏によると、アップルは今後も中国への投資を重視する方針だという。
中国におけるiPhoneの販売台数は、直近の四半期決算で3分の1減少しました。前年同期は2倍以上に増加していました。Appleは、iBooks StoreやiTunes Moviesの強制的な閉鎖など、他の問題でも中国政府と対立しています。
それにもかかわらず、クック氏は中国が将来アップルの最大の市場になるという確信を公言しており、同社も同地域に積極的に多数の新しいアップルストアをオープンしている。