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最近、iPhone、iPad、その他のモバイルデバイスが仕事とプライベートの両方で使用されていることが、様々な業界のプロフェッショナルのワークライフバランスにどのような影響を与えているかを調査した研究がいくつか発表されています。ある最近の研究では、モバイルデバイスがアメリカ人の平均的な労働時間をオフィス外や勤務時間外を含めて週7時間(1日分の労働時間に相当する)にまで押し上げていることが示されました。また、モバイルデバイスのおかげで、多くの人が休暇中も仕事をするようになるだろうという指摘もあります。
しかし、iPhone、iPad、Androidデバイスとそのユビキタスな接続性によって、ワークライフバランスが実際に改善された労働者層も存在します。それは、給与制のITプロフェッショナルです。
IT管理会社Solarwindsは最近、官民両セクターで働く約200名のITプロフェッショナルを対象に、モバイルデバイスの利用状況に関する調査を実施しました。その結果、全員が少なくとも1台のモバイルデバイスを業務に使用していることが明らかになりました。これはそれほど驚くべきことではありません。しかし、重要なのは、モバイルデバイスがITプロフェッショナルのプライベートや家族との時間を奪うどころか、むしろ時間の節約につながっているということです。
調査によると、ITプロフェッショナルの約半数が、通常の営業時間外に週6~15時間を勤務に費やしていることがわかりました。ほぼ全員(95%)が、その時間を様々なモバイルデバイスやリモートアクセス技術を用いてリモートでトラブルシューティングや問題解決に費やしていると回答しました。55%が自宅で勤務し、40%がオフィス外の別の場所で勤務していると回答しました。
モバイルテクノロジーがIT担当者にもたらす柔軟性は、IT担当者自身と雇用主の双方にメリットをもたらしているようです。4分の3強(77%)が、リモートアクセスによって時間の節約と全体的な生産性の向上が得られたと回答しています。回答者の大半(62%)は、週あたり約5時間の節約になったと回答しました。10時間以上節約できたと回答した人は、はるかに少ない4%でした。
時間の節約の要因の一つは、オフィスや職場への移動であることはほぼ間違いありません。移動時間を家族や友人と過ごしたり、仕事以外の楽しい活動に充てることができるため、ワークライフバランスの向上にも貢献していると考えられます。また、オフィスよりも気を散らすものが少なく、一度に1つか2つのタスクに集中できる環境で働くことも、時間の節約に繋がる要因の一つかもしれません。
調査では、IT プロフェッショナル全員が少なくとも 1 台のモバイル デバイスを仕事に使用していると報告している一方で、半数は 2 台を使用していると報告していることも指摘されています。
また、調査対象者の間で仕事で使用されているモバイル デバイスとしては iPhone が最も多く、次いで iPad、携帯電話で稼働している Android、BlackBerry、タブレットで稼働している Android となっていることもわかりました。
出典: NextGov