- ニュース

写真:ジム・メリシュー/Cult of Mac
アップルが最も嫌う特許トロールであるVirnetXは、テキサス州の裁判所にiMessageとFaceTimeを米国で禁止するよう要請したことで、今週、iPhoneメーカーにさらなる法的苦境を突きつけている。
陪審員がAppleによるiMessageとFaceTimeの特許侵害を認定し、VirnetXは6億2500万ドルの損害賠償を命じられた。しかし、特許トロールはAppleの対応があまりにも不当であるとして、仮差し止め命令に加えて1億9000万ドルの追加賠償を求めている。
Law360による水曜日の審理後の報告書によると、VirnetXは、Appleの人気のメッセージングおよびビデオチャットサービスをブロックすることは厳しいように思えるかもしれないが、iMessageやFaceTimeと競合する独自のプラットフォームを作る計画はなかったものの、Appleの特許侵害が同社に与えた回復不能な損害を考えると正当であると主張した。
VirnetXはまた、Appleが不当な訴訟戦術の「典型例」となっているため、裁判所は同社に1億9000万ドルの追加賠償金を支給すべきだと主張している。
AppleとVirnetXの法廷闘争は、同社が3億6800万ドルの賠償金を獲得し、iPad、iPhone、Macの販売禁止を求めた2012年にまで遡る。
VirnetXの要求に対し、Appleは、VirnetXが訴訟で主張した4件の特許を米国特許庁が却下したため、差止命令やロイヤルティの支払いは不適切であると主張した。同社は、証拠不十分を理由に訴訟を無効とするよう求めている。