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アップルは今夏のビーツ・ミュージックへのブランド変更を前にレコード会社との契約締結に苦戦しているかもしれないが、新たな報道によると、米連邦取引委員会が独占禁止法違反の可能性についてアップルを精査するのを止めるつもりはないという。
その理由は?現在iTunesの人気は8%低下しているものの、Appleはこれまで音楽ダウンロードの最大手販売業者としての歴史があり、理論的にはその地位を悪用してライバル企業を不利に追い込むことができるからだ。
Appleは今のところ何の罪にも問われていないが、この捜査により、今年6月のWWDCで発表されると噂されているBeats Musicの刷新において、フローレンス・アンド・ザ・マシーンなどのアーティストに独占契約を提供する計画が妨げられる可能性もある。
欧州委員会もすでに同様の懸念を表明しており、Apple の新たな音楽サービスによって複数のレコード会社やデジタル音楽会社が不利益を被る可能性があると懸念している。
これがどう展開するかは待つしかないが、音楽ストリーミングに関してはAppleがリーダーからは程遠いことを考えると、これはかなり馬鹿げた話だと私は思う。Beats Musicは世界で最も価値のあるテクノロジー企業の支援を受けているかもしれないが、それだけで成功が保証されるわけではない。
もちろん、米国政府がAppleを独占禁止法違反の調査対象としたのは今回が初めてではない。2012年には、Appleが5つの出版社と提携し、Amazon.comに電子書籍の価格モデルの変更を迫ろうとしたことで、独占禁止法違反の罪で起訴された。
その後、同社は法廷が任命したコンプライアンス監視員を任命され、物議を醸す状況に陥ったが、これはアップルにとって問題以外の何ものでもなかった。
ここでも同じことが起こらないことを祈ります。
出典:ブルームバーグ