iPhoneの販売不振は長く続かないだろう

iPhoneの販売不振は長く続かないだろう

  • Oligur
  • 0
  • vyzf
iPhoneの販売不振は長く続かないだろう
  • ニュース
いずれにしても、iPhone 5 のシャープなエッジの方が気に入っていたのではないでしょうか?
iPhone販売ブームの終焉?そんなことはないだろう。
写真:TechRax/YouTube

ティム・クック氏によると、iPhone の売上は今年横ばいになるかもしれないが、Apple の携帯電話が回復不能な衰退期に入っているとは考えてはいけない。

IDCのアナリストによる最新の予測「Worldwide Quarterly Mobile Phone Tracker」によると、Appleの下取りプログラムと米国外の新市場への進出により、iPhoneの成長は2017年には回復するはずだ。

「Appleが『分割払いで買い替え』プログラムで下取り事業に参入したのは、高い普及率にもかかわらず、最も収益性の高い市場の一部で顧客離れをさらに促進することが狙いだと私は考えています」と、IDCのプログラムディレクター、ライアン・リース氏は述べています。「この分野に参入することで、Appleは下取り商品をより厳密に管理できるだけでなく、1年前に購入したiPhoneがどこに行き着くのかという需要を監視できるようになります。需要が高いものの可処分所得が少ない可能性のある地域の動向をAppleに正確に把握させるため、下取り場所と同じくらい重要です。」

IDCはまた、2015年はAppleにとってあらゆる尺度で「驚異的な」12ヶ月だったと指摘しています。iPhoneの出荷台数は2014年から20.2%という驚異的な伸びを示し、2億3150万台という新記録を達成しました。ちなみに、これはスマートフォン市場全体の出荷台数増加率のほぼ2倍に相当します。

2016年のiPhone出荷の減速はAppleにとって決して良いニュースではないものの、この影響を受けているのは同社だけではない。IDCによると、2015年の世界のスマートフォン出荷台数は2014年比で10.4%増加したが、2016年はわずか5.7%という1桁の成長に落ち込む可能性があるという。

全体的に見て、このレポートにおけるAppleの将来予測は、競合他社と比べればかなり楽観的と言える。Androidの市場シェアは今後も拡大するだろうが、IDCは低価格端末メーカーの底辺争いを加速させるだけだと見ている。2015年のAndroid出荷台数のうち、400ドルを超える端末はわずか14%に過ぎないという事実がそれを裏付けている。一方、Appleには大きな期待が寄せられている。

iPhone の売上の「減速効果」が iPad の売上の鈍化ほど長く続かないように願うばかりだ。