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写真:Apple/Cult of Mac
Appleのエンジニアたちは、仮想現実や拡張現実で表示される物体をユーザーが感じることができる手袋の基礎を築いた。
触覚フィードバック付きの手袋というアイデアは目新しいものではないが、新たに取得した特許は、Appleが最先端のVRとARに多大な研究開発努力を注ぎ続けていることを示している。
同社は本日、触覚フィードバックを生成するフィンガービームに関する特許(特許番号10,481,688)を取得しました。この特許の文言は大部分がかなり専門的で、「フィンガービーム」という言葉は各指に巻き付けられたセンサーと触覚フィードバック部品を指しています。これらの部品は、後に手袋に組み込まれます。
当然のことながら、Appleが設計したグローブは装着者の手の動きを検知し、それを使って画面上のアイテムを操作することができます。こうした機能はVRの黎明期から存在していましたが、Appleの提案はそれだけではありません。
Apple VRグローブで見たものに触れることができる
この特許の背後にいるエンジニアたちは、感覚情報が逆方向に流れるようにして、手袋をはめた人が触っている仮想アイテムを感じることができるようにしたいと考えています。
基本的な形状だけではありません。特許出願では、質感を感知する仕組みについても説明されています。
例えば、図1に示すように、ディスプレイ152は、ユーザーがプレイできる仮想現実ゲームを表示する。ディスプレイ152は、海、波、木々、砂浜の風景を描写することができる。ウェアラブル触覚装置110の触覚フィードバックコンポーネント120は、海、波、木々、砂浜の異なる質感、感覚、および知覚の違いをシミュレートする触覚フィードバックを生成するように構成することができる。一例では、ユーザーがディスプレイ152を見ながら砂浜で指を動かしているのを知覚しているときに、触覚フィードバックコンポーネント120は、電子機器150からの指示を受信するように構成することができ、この指示により、砂浜のざらざらした質感をシミュレートする繰り返し波形を有する連続的な電気パルス列が提供される。
しかし、期待しすぎないようにしましょう。この特許を取得するには、新しいデバイスのコンセプトを思いつくだけで十分です。Appleがここで紹介したVRグローブを実際に開発したわけではありません。ましてや、それを実現する技術を持っているわけでもありません。
企業はアイデアを特許取得しても、それを製品化せずに出荷することはよくあります。今回もそうなるかもしれません。
一方、数年後に予想される VR/AR の推進には、Apple Glasses や Apple Glove も含まれる可能性があります。