アップル、アップルウォッチ工場での未成年労働者に関する報告を調査

アップル、アップルウォッチ工場での未成年労働者に関する報告を調査

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アップル、アップルウォッチ工場での未成年労働者に関する報告を調査
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アプリのホーム画面 Apple Watch Series 4
この事件はAppleの製造会社Quantaで発生したとされている。
写真:Leander Kahney/Cult of Mac

アップルは、同社の製造業者の一社が中国で高校生を使ってアップルウォッチを製造していたという疑惑を調査すると発表した。

このニュースは先週末、香港を拠点とする労働権利団体「企業不正行為に反対する学生と学者(SACOM)」が報告書を受け取ったと発表したことで明らかになった。Appleは本日、これまでの監査で未成年労働の事例は確認されなかったものの、独自に調査を実施すると声明を発表した。

SACOMによると、16歳から19歳の学生はインターンシップ中にシフト勤務を強いられ、専攻分野とは無関係な仕事に就かされ、深夜勤務を含む過度の残業を強いられていた。もしこれが事実であれば、これらすべてはApple自身の基準だけでなく、中国の規制にも違反することになる。

Appleは、重慶工場を3月から6月にかけて3回監査したが、何も発見されなかったと述べている。しかし、同社は声明で「当社は基準の不遵守を一切容認せず、違反を発見した場合は迅速な対応と適切な是正措置を講じます」と述べている。

台湾に本社を置くクアンタ・コンピュータは、学生をインターンシップに受け入れていないと述べている。また、調査についてはアップルと協力しているとも述べている。

「私たちは生産ラインのロボットみたいだ」と、学生の一人は最初の苦情の中で述べた。「毎日何百回、何千回も同じ手順を繰り返している」。この18歳の学生は、生産ラインで毎日1,200台のApple Watchを組み立てるという目標を掲げていた。

アップルの生産ラインで働く未成年労働者

Appleのサプライヤーに対して同様の非難がなされるのは今回が初めてではない。2012年には、フォックスコンが14歳という若さのインターン生を雇用していたことを認めた。また、2013年には、iPhone 5cの生産ラインで働いていた15歳の従業員が死亡した事件も発生している。

Appleはこうした苦情に積極的に対応してきたことは評価に値する。しかし、Appleの巨大なサプライチェーン内で同様の問題が提起されるのは、これが最後ではないだろう。

出典:CNN