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写真:Wikipedia CC
ティム・クック氏は、物議を醸しているブラジルの極右大統領ジャイル・ボルソナーロ氏とダボスで夕食を共にしているところを目撃されたCEOの一人だった。
ボルソナロ氏は、2011年のインタビューで「息子が同性愛者でいるくらいなら、交通事故で死んだ方がましだ」と発言するなど、クック氏の好感度を下げた発言を数多くしてきた。別のインタビューでは、「同性愛嫌悪者であることを誇りに思う」と発言した。彼は2019年1月にブラジル大統領に就任した。
ティム・クックとサティア・ナデラが、ブラジルの極右大統領ジャイル・ボルソナーロとダボスで夕食をとっている。pic.twitter.com/wQgn9b7SuO
— フェリックス・サーモン(@felixsalmon)2019年1月23日
数年前にゲイであることを公表したティム・クック氏は、長年にわたりアップルでの地位を利用してLGBTコミュニティを支援してきた。また、反差別や、間違いなくジャイル・ボルソナーロ大統領とは政治的に対立するであろう数々の問題についても発言してきた。
スイスのダボスで開催される世界経済フォーラム(WEF)の年次総会で、世界のエリート層が一堂に会した夕食会に出席したのは、クックCEOとボルソナーロ大統領だけではありませんでした。マイクロソフトCEOのサティア・ナデラ氏をはじめ、多くの政治家が夕食会に出席していました。会談の様子を捉えた写真が、Axiosの記者フェリックス・サルモン氏によってツイートされました。
このような状況は、ティム・クック氏のような人物にとって課題となる。アップルの中国事業は、同社の公約の一部に反しているように思われ、時折批判されているが、クック氏は様々な政治家と良好な関係を築かなければならない。米国では、彼はヒラリー・クリントン氏のために資金集めを行ったが、それでもドナルド・トランプ氏とは複数回会談している。
しかし、クック氏はアップルが「善の力」であり道徳的な存在であると公に語っているため、このような状況はいくぶん残念なものに思える。
出典:ビジネスインサイダー