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アップルの2009年第3四半期の売上高は6.8%増加し、米国市場シェアは8.8%に達した。これは、2008年同時期の8.6%からわずかに改善したと、世界PC販売レポートが発表した。この数字は、消費者によるモバイルコンピュータの購入が同時期の売上を牽引した兆候が見られる中でのものだ。第3四半期の米国におけるPC販売台数は全体で約1,780万台で、2008年比3.9%増となった。
カリフォルニア州クパティーノに本社を置く同社は、2009年第3四半期に150万台のコンピュータを出荷した。対照的に、アップルは前年同期に140万台を出荷した。ガートナーによると、これらの売上の多くは、米国の成長に大きく貢献した新学期セールによるものだった。
アップルは、米国市場シェアにおいてデル、ヒューレット・パッカード、エイサーに次いで第4位を維持している。
「2009年第3四半期の米国におけるモバイルPC市場は、新学期セールに後押しされ、出荷台数の増加を牽引しました」と、主席アナリストの北川美香子氏は声明で述べています。しかし、売上増加には価格という代償が伴いました。消費者が「バーゲン品を執拗に探していた」ため、価格は2008年と比較して20%以上下落したと、同氏は指摘します。
Dellは市場トップの座を維持したものの、第3四半期の出荷台数は8.9%減少しました。Acerは出荷台数が61%増加してトップに立ち、米国市場シェアは前四半期の9%から13.9%に急伸しました。同様に、東芝も出荷台数が49%近く増加し、米国市場シェアは8%となりました。
関連ニュースとして、ガートナーはWindows 7の導入が「PC出荷台数の増加に最小限の影響しか及ぼさないだろう」と予測しました。しかし、ハードウェアの買い替え需要、経済環境の改善、そして迫りくる年末商戦の到来が相まって、「2009年第3四半期および第4四半期の出荷台数に人為的な影響を与える可能性がある」としています。
ガートナー社によれば、Windows 7 の早期購入者は一般消費者と中小企業となり、法人購入者は 2010 年後半まで様子見となる見込みです。
[ガートナー経由]