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写真:Denuo/Wikipedia CC
1990年代から2000年代初頭にかけてオルタナティブミュージックの定番だったアメリカのロックバンド、Toolが、ついにその過去の楽曲をストリーミングサービスに配信する。
アルバムが配信される具体的なサービスはまだ発表されていない。しかし、最も人気のあるストリーミングサービスの一つであるApple Musicがその中に含まれる可能性は非常に高いと思われる。
オンラインで配信されるアルバムには、1993年の『Undertow』、1996年の『Ænima』、2001年の『Lateralus』、そして2006年の『10,000 Days』が含まれます。これらは8月2日よりストリーミングサービスで配信されます。これらのアルバムはこれまではパッケージ版のみで配信されていました。
嬉しいことに、このローンチは、Tool の 10 年以上ぶりとなるニューアルバム「Fear Inoculum」の 8 月 30 日リリースと同時期です。(このアルバムもストリーミング サービスで配信されると思われます!)
音楽配信は変化した
トゥールがApple Musicで楽曲を配信するという決断は、過去13年間で音楽配信がいかに変化したかを如実に物語っている。バンドが前作アルバムをリリースした2006年当時、オンラインで音楽を入手する主な方法はデジタルダウンロードだった。iTunes Music Storeは米国最大の音楽販売店へと着実に成長しつつあった。しかし、CD販売も依然として有効な選択肢であり、Spotifyはその年にサービスを開始したばかりだった。
当時、デジタル音楽販売に懐疑的なバンドはまだ数多く存在していた。(トゥールはビートルズのようなバンドと肩を並べるほどだった。)
間違ったツールに怒る
— メイナード・J・キーナン(@mjkeenan)2019年1月13日
2019年現在、ストリーミングは音楽業界にとって不可欠な要素となっています。Toolのフロントマンであるメイナード・ジェームス・キーナンは今年初め、空気が変わる可能性を示唆していました。ファンからToolの楽曲がデジタル配信されていない理由を尋ねられた際、キーナンは「間違ったToolに文句を言っている」と答えました。
つまり、この決断は完全に彼だけのものではないということだ。幸いなことに、誰が(おそらくキーナンのバンド仲間だろうが)決断したにせよ、バンドの音楽が全く新しい世代のファン、そしてずっと長くバンドを続けている私たちファンにも確実に届くような決断をしたようだ。
出典: Pitchfork