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iPhoneの盗難は、ニューヨーク市のような大都市で深刻な問題となっています。実際、ブルームバーグ市長は、ニューヨーク市で20年ぶりに犯罪が増加したのはiPhoneのせいだと述べています。
ニューヨーク州司法長官のエリック・シュナイダーマン氏は、有権者がiPhoneを盗まれることにうんざりしているようで、ティム・クック氏に公開書簡を送り、なぜAppleはiPhoneの盗難を阻止するためにもっと対策を講じないのかと問いただした。
シュナイダーマンはクック宛の手紙の中で次のように述べている。
「私は、アップル社が製造する製品のような高度な携帯型電子機器を開発できる企業が、盗難された機器を動作不能にする技術も開発できず、それによって盗難機器が売られる拡大する闇市場をなくすことができないのはなぜなのか理解したい。」
シュナイダーマン氏は、スマートフォンの盗難に関して、グーグル、マイクロソフト、サムスンにも書簡を送付した。書簡の中でシュナイダーマン氏は、2012年にマンハッタン近代美術館で26歳のシェフがiPhoneを盗まれ殺害された事件を企業に想起させた。また、2月には地下鉄でiPhoneをめぐって3人が乱闘し、刺される事件も発生している。
シュナイダーマン氏は書簡の中で、アップルやグーグルなどの企業は交換用デバイスの販売で利益を得ているため、デバイスの盗難を心配していないのではないかと疑問を呈している。
AppleがiPhone 5SまたはiPhone 6に実装される指紋スキャナを開発中だという噂がある。生体認証セキュリティデータを使用することで、指紋スキャナは窃盗を阻止するための新たなセキュリティ層を追加できる可能性があるが、ティム・クックがシュナイダーマンに公式回答でAppleの計画のすべてを話すことは期待できない。
出典:ブルームバーグ