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写真:Apple
Appleは、Apple Music for Artistsを通じてミュージシャン向けに分析ダッシュボードを提供しています。この新しいツールは、ファンの音楽視聴習慣に関するインサイトを提供し、2015年6月のApple Musicリリース以降に遡って、トラックの再生回数や楽曲の購入数などを表示します。
本日より利用可能となる Apple Music for Artists は、ビルボードの独占概要によると、「アーティストに何百ものデータポイントを提供し、ファンの視聴習慣や購入習慣に関する深い分析情報を提供するように設計されたダッシュボード」です 。
Apple Music for Artistsがベータ版でリリース
Apple Music for Artistsのホームページでは、アーティストの再生回数、スピン数、楽曲購入数、アルバム購入数の概要をユーザーに提供します。アーティストは、過去24時間からApple Musicのリリースまでの範囲で期間を指定できます。
これらのインサイトは、個々の市場や都市のデータを見ることができるため、さらにきめ細やかになります。アーティストは、年齢や居住地などに基づいてリスナーの人口統計情報を取得できるため、ツアーや製品の発売計画に役立てることができます。
ホームページでは、楽曲がAppleのプレイリストに選ばれた時や、アーティストの再生回数が一定数に達した時など、重要なマイルストーンも強調表示されます。Appleは財務データも掲載することを検討していましたが、ロイヤリティ支払いの複雑さから、現時点では見送っています。
このツールは当初ベータ版としてリリースされ、現在数千のバンドやアーティストに提供されています。彼らはテスト後に調整や拡張を提案する予定です。ダッシュボードは今春、Apple MusicとiTunesでコンテンツを提供する数百万人のアーティストに公開される予定です。
Apple は、これまでこの種のデータにアクセスできなかった独立系アーティストにとって、Apple Music for Artists が特に役立つと期待している。
「小規模なチームを持つ真のインディペンデントアーティストとして、音楽分析は私たちにとって欠かせないものになっています」と、カナダのR&Bアーティスト、ダニエル・シーザーは ビルボード誌に語った。 「どこで公演を行うか、制作した作品をどのように宣伝するかといった重要な決定を下す際に、メジャーレーベルによる詳細な市場調査に頼る余裕はありません。Appleの分析ツールは、私のようなアーティストにとって、公平な競争の場を提供してくれるのです。」