
サムスンが、モバイル機器の外観や雰囲気に関してはアップルから多少のインスピレーションを得ていることはよく知られているが、高級デザイナーブランドとしての地位を確立するというアップルの戦略に追いつくために大金を投じることもいとわない。
アップルが百貨店で高級ファッションブランドと並んでアップルウォッチを販売することに注力している中、サムスンの新型スマートフォン「ギャラクシーS6」と「S6エッジ」がロンドンのシックなハロッズ店の全面ウィンドウに登場し、4月26日まで展示される。
サムスンが「ハロッズでイノベーションを体験」キャンペーンと呼んでいるこのプロモーションには、ハロッズの店頭の2面、店内の看板、ロビーラップ、そして2階の専用ギャラリースペースでサムスンの技術展示を披露するデジタルスクリーンが使われている。
スマートフォンやその他のハイテク機器がこれまでにないほどの文化的臨界点に達していることは疑いの余地がないが、元バーバリーCEOのアンジェラ・アーレンツ氏の小売の専門知識のもと、アップルが店内マーケティングでまさに同じことをやろうとしているという事実を考えると、タイミングは確かに興味深い。
それでも、過去1年間のモバイル部門の低迷を目の当たりにした後では、サムスンが次世代スマートフォンの販売に全力を尽くすのは当然のことだ。
出典: モバイルトゥデイ