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写真:BMW
アップルが独自の電気自動車を開発しているのは公然の秘密だが、フェラーリの会長セルジオ・マルキオンネ氏によると、同社が実際に独自に車両を製造する可能性は低いとのことだ。
今朝のCNBCのインタビューで、マルキオンネ氏は自動車業界こそAppleの真価を発揮できる分野だと考えていると述べた。しかし、車の設計と製造は別物であるため、Appleは生産を外部委託せざるを得なくなるだろう。
「彼らが自動車製造のインフラを整備するとは到底思えない」とマルキオンネ氏は語り、アップルがフェラーリやその親会社フィアットに自動車製造について打診していないことを明らかにした。
今年初め、Appleが電気自動車「Apple Car」の製造を巡り、複数の自動車メーカーと交渉中だという噂が流れた。BMWのエンジニアがAppleと会談し、同社のi3技術を採用したと報じられている。
速報:フェラーリの会長がCNBCに対し、アップルがアップルカーを発売すると考えていると語った。$RACE https://t.co/UVHQXwGUmA
— CNBC Now (@CNBCnow) 2015年10月21日
Appleが最も利益率の高い製品であるiPhoneを製造していないことを考えると、その分野の専門知識を持つ他社に生産を委託するのは理にかなっている。世界有数の自動車メーカーと、Foxconnのような提携関係を築くことも可能だろう。マルキオンネ氏は、Appleの自動車版Foxconnとなることによる利益分配は魅力的ではないと述べたものの、Appleの取り組みは歓迎した。
「この業界全体は、破壊的な変化を受け入れる必要があります」とマルキオンネ氏は述べた。「Google Carであれ、Apple Carであれ、今まさに私たちが目にしている自動運転や運転支援といった概念であれ、自動車製造の伝統的な本質を変えることになるでしょう。」