- ニュース

マイクロソフトはアップルの戦略に倣い、主要オンラインサービス部門を再編してハードウェアとソフトウェアの連携を強化している。
マイクロソフトは、オンライン検索やインターネット エクスプローラーなどの製品を担当するプラットフォームおよびサービス部門を再編し、ハードウェアをソフトウェアおよびオンライン サービスに密接に結び付ける Apple の「ウィジェット全体」アプローチにさらに追随することになりました。
マイクロソフトのCEO、スティーブ・バルマー氏は従業員へのメモの中で次のように説明している。
PCとMacの競争において、当社はAppleを30対1で上回っています。しかし、Appleが繁栄していることは疑いようがありません。なぜでしょうか?それは、Appleが限定的ながらも包括的な体験を提供することに長けているからです。一方、当社は選択肢を重視しているため、エンドツーエンドの体験において妥協を強いられることがよくあります。本日、ハードウェアベンダーとの連携方法を変更し、一切の妥協なく包括的な体験を提供できるよう努めます。スマートフォンについても同様に、優れたエンドツーエンドの体験を創造するために、選択肢を提供していきます。
どうやらマイクロソフトは、Xbox や Zune でやったことを再現しようとしているようで、ハードウェア、ソフトウェア、クラウド サービスに対する制御を強化しようとしているようだ。
マイクロソフトは数十年にわたり、汎用部品を用いて熾烈な価格競争を繰り広げるサードパーティベンダーにソフトウェアを販売することで成功を収めてきました。このモデルは、価格と相互運用性を重視する企業への販売においては有効ですが、PC業界の成長市場はますます一般消費者へと移行しており、消費者は使いやすさ、信頼性、そして優れたデザインをより重視するようになっています。もちろん、これらはAppleの強みでもあります。
バルマー氏は、マイクロソフトがハードウェアを自社開発するのではなく、自社のソフトウェアとサードパーティのハードウェアパートナーとのより緊密な連携を推進することを示唆しているようだ。こうしたハードウェアとソフトウェアの提携の例として、MP3プレーヤーの製造で提携したReal NetworksとSandisk、LGのテレビに統合されたオンライン映画サービスで提携しているNetflixとLGが挙げられる。
バルマー氏は特に携帯電話について言及しています。携帯電話はモバイルコンピューティングデバイスとしてますます普及しつつあり、マイクロソフトにとって脅威となり得ます。マイクロソフトはiPhone(そして間もなくGoogleのAndroid)に対抗するZuneフォンを開発中との噂もあります。