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元Apple CEOのジョン・スカリー氏は、自身と投資家グループがBlackBerryへの買収提案を検討していたものの、タイミングが遅すぎたため、買収に至らなかったことを認めた。Bloomberg Surveillanceのインタビューでスカリー氏は、経営難に陥っていたスマートフォンメーカーBlackBerryが今週初めに10億ドルの投資契約を発表した際に驚いたと明かした。
スカリー氏がブラックベリー買収に興味を持っていることは、10月24日にグローブ・アンド・メール紙が初めて報じた。当時スカリー氏は関心の有無については明言しなかったが、「長年のブラックベリーのファンでありユーザー」であることは認めた。
スカリー氏は今回、投資家グループとカナダ企業への買収提案を交わしたことを認めたが、まずは買収価格が下がるかどうかを見極めることにした。ところが、彼らの判断はあまりにも長く、ブラックベリーはフェアファックス・ファイナンシャルとの合意に至った。つまり、ブラックベリーは結局、事業売却を回避できたということだ。
「取引を成立させるだけの資金は確保できると確信していましたが、フェアファックスのプレム・ワツァ氏が取引に必要な資金を全額調達できるとは思えませんでした」とスカリー氏は述べた。「価格が下がるか、他の入札者が現れる可能性もあると考え、様子を見ることにしました。」
ブラックベリーは当初、フェアファックスと47億ドルの買収交渉を行っていたが、フェアファックスが買収資金の調達に失敗したため、代わりに10億ドルの投資を提案し、ブラックベリーはこれに同意した。
出典:ブルームバーグ