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写真: ジム・メリシュー/Cult of Mac
アップルはサプライチェーンをしっかりと管理したいと考えているが、iPhoneの主要部品サプライヤーをめぐる入札戦争に巻き込まれている。
ルネサス エレクトロニクスは、iPhoneのディスプレイチップを全て製造するアップルの子会社を買収する件で、クパチーノにAppleと交渉を進めてきた。アップルはこの買収に関心を示していたが、既にアップルや競合他社と取引のあるディスプレイメーカー、シナプティクスのより高額な入札に敗れる見込みだ。
「アップル社も、世界的なサプライチェーン強化策としてルネサスのSPドライバーの株式買収の可能性について協議していたが、情報筋によると、協議は進展せず、ルネサスはシナプティクスに候補を絞った」とロイターは報じている。
現在、Apple、Samsung、その他企業にタッチスクリーンを供給しているSynapticsは、ルネサスの事業を買収するために4億9000万ドル以上を支払う用意がある一方、Appleはそうではないと報じられている。日経新聞によると、「Synapticsの買収提案の目的はAppleとの取引拡大だった」ため、これは厄介な状況となっている。交渉が難航した場合、Appleは他の企業に事業を移す可能性がある。
ルネサスがアップルへの販売を望まない主な理由は、アップルが現在のパートナーへのディスプレイチップの供給を停止するのではないかと懸念しているためだ。アップルのやり方としては当然のことと言えるだろう。