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写真:Andrew Becraft/Flickr CC
世界中の特許トロールに対する打撃として、連邦判事は、この訴訟の陪審が「損害賠償の見通しを歪めていた可能性がある」として、アップルに対する5億3,290万ドルの損害賠償判決を棄却した。
この訴訟は今年初めに行われた裁判に関係しており、テキサス州の裁判所は、Appleがデータ保存と決済システムを通じたアクセス管理に関するiTunesの機能で同社の知的財産権を侵害したとして、Smartflash社に請求していた8億5,200万ドルの半分強を支払うよう命じた。
本日の判決において、テキサス州連邦地方裁判所のロドニー・ギルストラップ判事は、ロイヤリティの適切な計算方法に関する自身の指示によって陪審員が混乱した可能性があることを認めた。Appleの弁護士は、陪審員が特許取得済みの機能と特許取得されていない機能を区別できなかったと主張していた。
アップルは以前、「スマートフラッシュは製品を製造しておらず、従業員も雇用しておらず、米国での事業展開も行っていない。しかも、アップルが発明した技術に対するロイヤリティを求めて米国の特許制度を悪用している」と主張していたと、同社広報担当クリスティン・ヒューゲット氏は述べている。「当社は、従業員が長年かけて生み出したアイデアに対して、スマートフラッシュに金銭を支払うことを拒否しており、残念ながら、裁判で争うしか選択肢が残されていません。」
新たな裁判は9月14日に行われる予定。
出典:ロイター