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写真:Apple
金融サービスグループのシティバンクは、iPhone XRの需要について懸念を抱いており、これが半導体株に影響を及ぼすことを懸念している。
シティのアナリスト、アティフ・マリク氏は顧客向けの最新レポートで、スカイワークス・ソリューションズの株価を格下げした。スカイワークスは、スマートフォンが無線ネットワークと通信できるようにする無線周波数半導体を製造している。アップルからの受注は、スカイワークスの年間売上高の35~40%を占めているとされる。
「中国におけるスマートフォン全般の弱さやiPhone XRの販売台数の期待外れを踏まえ、決算シーズン後にスカイワークス・ソリューションズの投資判断を買いから中立に引き下げる。これらは2019年の無線周波数半導体の成長を阻害する可能性が高い」とマリク氏は述べた。
マリク氏は同社の目標株価を116ドルから85ドルに引き下げた。これは10.8%の下落となる。
iPhone XRの需要は弱い?
iPhone XRの需要が低迷しているというマリク氏の見解の根拠は明確ではない。しかし、同様の見解を示唆するアナリストは彼だけではない。先週、ローゼンブラット証券のアナリスト、ジュン・チャン氏は、iPhone XRの販売率が「当初の予想よりも引き続き低迷している」と主張した。他の報道によると、フォックスコンは60の生産ラインを準備しているにもかかわらず、iPhone XRの製造に実際に使用しているのはわずか45のラインだという。
額面通りだと悪いニュースに思えます。しかし、昨年のiPhone Xについても全く同じことが言われていたことを指摘しておく価値があります。昨年のiPhone Xはアナリストの予想を大幅に上回る結果となりました。今年はiPhoneが3モデルも発売されているため、これらのデバイスの需要がどの程度あるのかを正確に把握することはさらに困難です。
中国でのスマートフォン販売の低迷については、Appleは実際に同市場で回復しつつあるようだ。今週末の独身の日(独身者が自分にプレゼントを買う中国の祝日)では、中国最大級のeコマースサイトの一つでiPhoneが中国のスマートフォン競合製品を上回ったとされている。
出典:CNBC