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写真:Ste Smith/Cult of Mac
伝説の投資家ウォーレン・バフェット氏は、サンバーナーディーノ銃乱射事件の中心となっているiPhoneを解明するためにFBIに協力すべきだと述べ、「プライバシーには限界がある」と指摘した。
バフェット氏は月曜日にCNBCに対し、アップルに反対しているわけではないと語ったが、ある意味ではそうかもしれない。
「私たちは非常に、非常に、非常に危険な世界に生きています」とバフェット氏は述べた。「もし2001年9月の初めに、何かが起こるという確かな情報を受け取っていたとしたら…その場合、セキュリティはプライバシーよりも優先されると思います。」
バフェット氏は、この問題が政府による一般市民への監視(同氏の言葉を借りれば「小さな事柄を漁り回っている」)に関するものであればアップルを支持するだろうが、テロ攻撃の可能性がある場合にはアップルは正しい対応をする必要があると述べた。
「もし司法長官やFBI長官が喜んで署名し、裁判官に『この情報は今すぐ必要だ』と訴えるような重大な案件があれば、私はその職員が適切な対応をしてくれると信頼するだろう」とバフェット氏は述べた。
バフェット氏の発言の問題点は、突き詰めれば個人のプライバシーと国家安全保障と呼べるものとの間のグレーゾーンにある。先週、FBI長官ジェームズ・コミー氏は議会委員会でiPhoneハッキングを擁護したが、その過程で、今回のような一回限りの事例が将来「他の裁判所にとって教訓となるだろう」と認めた。
もしこの件に少しでも疑問を抱いているなら、司法省がすでに全米各地でさらに12件の訴訟でAppleに対しiPhoneデータの抜き取りを支援するよう裁判所命令を出す準備をしていることを考えてみてください。しかも、そのどれもテロとは関係ありません。
それは危険な道です…
出典:CNBC