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たった3語だが、憶測を煽るには十分だった。AT&TはiPhone契約の終了が近づいていることを認めているのだろうか? 金曜日遅くに証券取引委員会に提出した書類の中で、Appleの米国パートナーは規制当局に対し、「魅力的な端末の数々」に関する独占契約がまもなく終了すると伝えた。
AppleのiPhoneは名指しこそされなかったものの、この婉曲的な言及にアナリストたちは慌てて点と点を結びつけようとした。AppleがCDMA版iPhoneを発売する準備を進めており、おそらくAT&TのライバルであるVerizon向けに発売されるだろうという噂は以前から流れていた。両社ともこの件について直接コメントしていないものの、AT&Tの声明はパズルの新たなピースに過ぎない。
AT&Tへの提出書類によると、「魅力的な端末を独占的に提供することで、競合他社との差別化を図っています」。「これらの独占契約が終了しても、(業界のこれまでの慣行に基づき)引き続きこれらの端末を提供していく予定です。また、当社のサービスプランは、他社への乗り換えを躊躇させるインセンティブを提供することで、顧客維持に貢献できると考えています」と、同社は投資家に対し、象徴的なiPhoneがなくても問題ないと確信させるよう強調した。
5月、AT&Tのラルフ・デ・ラ・ベガCEOはJPモルガン・テックカンファレンスでアナリストに対し、「他社に乗り換えないインセンティブ」についてより率直に語った。AT&Tによると、iPhoneユーザーの70%はファミリープランに加入しており、残りは法人割引を利用している。この2つのプランは解約者が非常に少ないという。
同社はさらに、Appleなどとの独占契約は「業界が新しいデバイスやサービスを導入し続ける中で、長期的には競争優位性を提供しなくなる可能性がある」と述べた。これはAndroid搭載端末の増加に言及しているのだろうか?独占契約の終了は、貴重なポストペイド加入者を含む顧客離れを招く可能性があるものの、「こうした契約の終了が、当社のワイヤレス部門の収益、連結営業利益率、または営業キャッシュフローに重大な悪影響を及ぼすとは考えていない」と同社は結論付けている。
AT&TとAppleの独占契約は2012年まで続くと考えられているが、多くのアナリストは2011年にVerizonがiPhoneのラインナップに加わると予想している。
[AppleInsider]