- ニュース

Apple が iPhone アプリ開発者に Google の Android Marketplace への参照を削除するよう要請してからわずか数日後、カリフォルニア州クパチーノに本社を置く同社は、位置情報を認識するアプリケーションは Google の AdMob による位置情報に基づく広告の配信を単純に支援することはできないとアドバイスしている。
「アプリが位置情報を主に、モバイル広告主がユーザーの位置情報に基づいてターゲット広告を配信できるようにするために使用している場合、アプリはApp Storeレビューチームから修正のために返却され、App Storeに掲載される前に削除されます」とAppleは警告している。
Appleの発言は、同社とGoogleが様々な分野で対立を深める中での発表であり、直近では急成長するモバイル広告市場の覇権を巡る争いが勃発している。昨年11月、GoogleはAppleが買収交渉を進めていたモバイル広告会社AdMobを7億5000万ドルで買収した。痛恨の決断だったAppleは、AdMobの最大のライバルであるQuattroを2億7500万ドルで買収した。今週、iPhoneユーザーが現在地を共有できるようにするAppleの特許が報じられた。これは、Appleの端末を位置情報広告のプラットフォームとして活用する前兆となる可能性がある。
Appleが230億ドルの現金投資を模索する中、モバイル分野におけるスタートアップ企業をめぐる競争は激化する見込みだ。「モバイルコンピューティングが具体化するにつれ、Apple、Google、Nokiaといった伝統的なテクノロジー大手は、この新たな分野での支援を提供してくれるスタートアップ企業の発掘に積極的になっている」とBusinessWeek誌は記している。Apple
にとってモバイル広告の重要性が高まっていることを示すもう一つの兆候は、同社が最近、元Microsoftのモバイル広告営業マネージャーであるテオ・テオドロウ氏と、元モバイル広告代理店Jouleのトッド・トラン氏を採用したというニュースだ。
[9to5MacおよびAppleInsider経由]