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Appleは水曜日に6月27日で終了した四半期の収益を発表する予定だが、それが何を意味するかはご承知の通りだ。つまり、アナリストによる荒唐無稽な憶測の後にAppleの業績が予想を上回ると不満が噴出し、株価が下落するということだ。
しかし最近、事態はさらに悪化している。同じアナリストたちが、Appleの業績に基づいて経済全体の状況を推測しようとしているのだ。これは、私にとって滑稽なほど無益な試みだ。なぜなら、Appleは他の企業とは異なる世界で事業を展開しているからだ。あらゆる事業において根本的に差別化された製品群を展開し、イノベーションへの注力によって、常に業界をリードする、他社が追随できないような革新的な製品を世に送り出している。この不況下において、Appleは他のコンシューマー向けテクノロジー企業にとって特に悪い指標となっている。Appleが好調だからといって、Dellが好調だとは限りませんし、その逆もまた然りだ。
長年のアップルウォッチャーであるビジネスウィーク誌のアリック・ヘッセルダール氏は、この狂気について非常に冷静に論評している。この狂気は、従来のビジネス報道の多くに付きまとう問題を抱えている。バランスを追求するあまり、破綻前に市場を上回る業績を上げていたアップルが、今後も市場を上回る業績を上げ続けることで不況の終焉を意味するかもしれないという疑わしい前提に、実際には対処できないのだ。
これだけは言える。Appleは水曜日に素晴らしい決算を発表するだろう。つまり、たとえ世界が混乱に陥っているとしても、Appleの株主であることは依然として良いことだ。だからといって、他の地域が正常に戻るわけではない。