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5月、台湾のAppleオフィス前でデモを行う労働者たち。Appleのノートパソコンには「責任」の文字が書かれている。写真:Global Post
アジアの労働組合は火曜日、アジア最大のエレクトロニクスショーである台北コンピューテックスで抗議活動を行い、アップル社にさらなる圧力をかける予定だ。
労働組合は、液晶画面を製造し、次期Mac/iPodタブレットの開発に携わっていると噂される、同社の主要サプライヤーの一社であるWintekとの労働争議にAppleが介入するよう強制することを望んでいる。
ウィンテックは、台湾と中国本土の工場において、不当な解雇や劣悪かつ搾取的な労働環境を敷いているとして告発されている。ウィンテックはこれらの容疑を否認している。
抗議活動は「現実を公に明らかにし、アップル社に行動規範を実行し、台湾と中国での労働者の搾取を終わらせるよう要求する」と組合の1つは報道発表で述べた。
労働者たちは、今回の措置により、中国本土にある別のアップルのサプライヤー工場であるフォックスコンが運営するiPod工場での搾取疑惑を受けて2006年に制定されたサプライヤー責任規定をアップルが強制的に施行することを期待している。
6月2日の抗議活動は、台北国際コンピューター見本市(COMPUTEX Taipei)の開幕日と重なる。この見本市は、アジアのテクノロジー企業とサプライヤーが集まる最大規模の展示会である。
組合はまた、ノキア、モトローラ、サムスンなど、ウィンテックと取引のある他の大企業にも圧力をかけたいと考えている。
組合は、昨年の景気後退期にウィンテック社が600人以上の台湾人労働者を解雇し、賃金を削減し、無給休暇を強制したと主張している。そして今春、受注が回復すると、同社は休暇を取り消し、労働者に残業を強制したが、残業代は支払わなかった。
「我々は、アップル社、ノキア社、モトローラ社、サムスン社、HTC社、クアンタ社などウィンテック社の主要顧客に対し、企業の社会的責任を果たし、サプライヤー行動規範に従い、ウィンテック社に労働問題の解決を求めるよう強く訴える」と組合は述べた。