- ニュース

写真: アップル
アップルは経営難に陥っているiPhoneスクリーンメーカー、ジャパンディスプレイ(JDI)への投資を倍増させたと報じられている。
菊岡稔CEOは、この取引は今月中に完了すると見込んでいる。これは、9月下旬に最大出資者が資金を引き揚げたことで800億円(7億5000万ドル)の救済策が頓挫した後のことだ。
ジャパンディスプレイの苦境は、Appleが主力iPhoneモデルにOLEDディスプレイを採用し始めた直後から始まった。同社は現在もiPhone 11用の液晶パネルをAppleに供給しているが、受注は大幅に減少している。
アップルは会社を存続させるためにいくらかの現金を出すことに同意したが、当初の計画よりもはるかに多額の投資が必要になるだろう。
アップル、ジャパンディスプレイにさらなる資金投入
最近の報道では、Appleが投資額を倍増させる意向を示していた。菊岡氏の発表は、Appleが約束を果たしたことを示唆している。
菊岡氏によると、主要顧客(関係者によるとアップル)が投資額を倍増の2億ドルに増額する。この増額は、菊岡氏が今月中に「締結」すると見込んでいる500億円規模の取引の資金調達に充てられることになる。
さらに1億5,000万ドルから1億8,000万ドルは香港のオアシス・マネジメントから調達される。残りの9,000万ドルから1億2,000万ドルは、まだ名前が公表されていないJDIの別の顧客から調達される予定である。
OLEDはまだ計画なし
JDIは先月のiPhone 11の発売以降、受注の増加に恵まれている。しかし、Appleが液晶パネルからの撤退を決定したことは、近年同社に大きな影響を与えている。
しかし、JDIはまだOLED製造に移行する予定はない。
「OLED向けに独自に設備投資を行う予定はありません」と菊岡氏は述べた。この投資には、約19億ドルの費用をかけて稼働していないLCD工場を転換する必要がある。
出典:ロイター