- ニュース

テリー・マグロウ3世は、第二次世界大戦の古い諺「口の軽さ」を忘れてしまったのかもしれない。口の軽さは船を沈めるだけでなく、ブランドにとって大きな露出にもなる。AppleのCEO、スティーブ・ジョブズは、教科書出版社マグロウヒルのCEOであるマグロウが、この一大イベントの前日にCNBCでiPadを発表したことを快く思わなかったようだ。
VentureBeatによると、「関係者によると、テリーがCNBCで暴言を吐いた途端、ジョブズはプレゼンテーションから同社のロゴを削除したという」とのことだ。案の定、水曜日にジョブズが壇上に上がった時、iPadに関わっている出版社の一覧が表示されたスクリーンには、マグロウヒルのロゴはなかった。
火曜日、マグロウ氏はCNBCに出演し、「はい、Appleは明日、この件について発表するでしょう」と述べ、後にiPadとして知られることになるタブレットについて言及した。さらに、このデバイスはiPhone OSを採用し、アプリを新しいデバイスに簡単に移行できるようになるという噂を認めた。
iPad発表前の報道では、出版社の名前がこれまでもハーパーコリンズ社など、間接的に引用されたり、Appleとの会議の参加者として名前が挙がったりしていた。しかし、マグロウ氏の露骨な公の発言は、情報統制を厳格に行うことで知られるジョブズ氏の怒りを買ったようだ。この出版社が注目を浴びる機会を奪われたのか、それともiPadから完全に締め出され、さらに苦しむことになるのかは不明だ。
[VentureBeat、Silicon Alley Insider経由]