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写真:ジム・メリシュー/Cult of Mac
エリクソンはアップルが自社の特許をいくつか侵害していると主張し、訴訟の対象をドイツ、英国、オランダに拡大し、同社に対する法的取り組みを強化している。
エリクソンの最高知的財産責任者カシム・アルファラヒ氏は「アップルは有効なライセンスを持たずにエリクソンの技術から利益を得続けている」と述べ、裁判所がこの問題を公正に解決すると確信していると付け加えた。
しかし、今回のケースでは、公平性を保つには相当な代償が伴う。裁判所がエリクソンに有利な判決を下した場合、アップルは年間2億4000万ドルから7億2500万ドルのロイヤルティを支払わなければならない。
これらの特許は2Gおよび4G/LTEのモバイル通信規格に関連しており、エリクソンは今朝Twitterで新たな訴訟を発表した。
エリクソンはドイツ、イギリス、オランダでアップルに対して特許を主張 https://t.co/zN1ps9TIz2
— エリクソン (@ericsson) 2015年5月8日
エリクソンは以前、特許に関する世界的なライセンス契約を結ぶためにアップルとの仲裁を申し出ていたが、この申し出はすでに期限切れになっていると述べている。
一方、アップルは、エリクソンが「自社の特許を悪用してアップルの最先端のイノベーションの価値を奪おうとしている」と主張し、同社が「不当なライセンス慣行」を行っていると非難している。
エリクソンは訴訟を米国外に拡大することで、アップルへの圧力を強めようとしている。2月には、米国国際貿易委員会に対し、iPhoneなどのアップル製品の米国での販売を差し止めるよう要請した。
出典:ロイター