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AppleのiPadと競争するためにタブレットを無料で配布しなければならないというのは、決して良い兆候とは言えません。BlackBerryメーカーのResearch in Motionは、PlayBookの消費者向け価格を値下げしてから1か月後、法人向けにPlayBookを2台購入するとタブレットを1台無料で提供すると発表しました。この必死の売り上げへの訴えに欠けているのは、「お願いします」という言葉だけです。
このキャンペーンは、BlackBerryのビジネスユーザー向けに12月31日まで実施されます。正規販売代理店から同一構成のPlayBookタブレットを2台購入すると、3台目が無料になり、付属品も付いてきます。このキャンペーンにより、通常価格500ドルの16GB Wi-Fi搭載PlayBookが330ドルになります。
9月には、ベスト・バイやステープルズといったカナダの小売店が、500ドルのPlayBookをわずか300ドルで販売し始めました。大幅な値下げの記録はHPでしょう。同社はTouchPadタブレットを発売直後から大幅に値下げし、最終的には89ドルまで値下げしました。
RIMによる今回の値下げは、売上不振(4月以降PlayBookの出荷台数はわずか70万台)に加え、iPadの需要が低迷していること、そしてウォータールーに拠点を置くRIMの度重なる失策が重なった結果と言えるでしょう。まず、QNX搭載のPlayBookは、メールなどの主要機能をサポートしないまま発売されました。次に、BlackBerryスマートフォンのユーザーは広範囲にわたるサービス停止に見舞われました。RIMはBlackBerryユーザーに100ドル相当の無料アプリを提供していましたが、下取り価格は80%も急騰しました。誰も持ち帰りたがらないこのタブレットを、RIMがどう売り出せるのかは不明です。