アップルは「予測可能なキャッシュマシン」として評価されていると元CEOのジョン・スカリー氏は語る

アップルは「予測可能なキャッシュマシン」として評価されていると元CEOのジョン・スカリー氏は語る

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アップルは「予測可能なキャッシュマシン」として評価されていると元CEOのジョン・スカリー氏は語る
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ジョン・スカリー

アップルは創造的飛躍を遂げる企業としてではなく、予測可能なキャッシュマシンとして評価されている、と元CEOのジョン・スカリー氏は言う。

スカリー氏はインドのエコノミック・タイムズ紙に対し、自身の最新ベンチャーであるpCellの立ち上げについて語った。pCellは、スペクトルが逼迫した無線ネットワーク上で大量のデータを伝送し、より高速な速度とより少ない通話切断を顧客に提供する技術である。スカリー氏は、アップルの現状について次のように意見を述べた。

GoogleとAppleはATMのようなもので、ひたすら現金を生み出し続けます。GoogleはAppleよりもリスクを負います。Appleは現状維持に固執する傾向があり、今年は製品面でAppleにとって非常に重要な年です。スティーブ・ジョブズがリーダーだった頃のように、製品とは裏腹に、今年Appleが創造的な飛躍を示すかどうかは明らかではありません。5年ごとに創造的な飛躍を期待するのは、おそらく不公平でしょう。

スカリー氏は1983年から1993年までアップルのCEOを務めた。同氏の指揮下で年間売上高は8億ドルから80億ドルに増加したが、ニュートン・メッセージパッドなどの失敗により、成功したイノベーションは阻害された。

スカリー氏はこれまでティム・クック氏を「素晴らしい仕事をしている」と高く評価してきたが、同時にクック氏が必ずしもスティーブ・ジョブズ氏のような創造的先見の明があるわけではないことも認めている。

アップルの最近の革新性の欠如についての同氏の発言は、スティーブ・ジョブズの伝記作家で今年初めに革新性においてはグーグルがアップルをリードしていると主張したウォルター・アイザックソン氏など、他の人物からも同調されている。

同氏はその後、グーグルはアップルよりも多くの新しいことに挑戦しているものの、計画の実行力では依然としてアップルが最も優れていると述べて、この発言を補足した。

出典:エコノミック・タイムズ