アップル、電子書籍の価格操作で有罪判決

アップル、電子書籍の価格操作で有罪判決

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アップル、電子書籍の価格操作で有罪判決
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長期にわたる裁判を経て、米国連邦地方裁判所のデニス・コート判事は本日、Appleが電子書籍の価格引き上げを共謀したとの判決を下した。ロイター 通信によると、損害賠償を求める別の裁判が後日開かれる予定だ 。

「マンハッタンの米国地方裁判所のデニス・コート判事による判決は、米国政府と各州にとっての勝利であり、判事は、各州には差し止め命令による救済を受ける権利があると述べた」と ロイター 通信は伝えている。

昨年価格カルテル疑惑が浮上して以来、すでに数社の出版社が政府と和解しているが、アップルは譲歩を拒否したため、クパチーノの同社が法廷に召喚された。

司法省は、Appleと大手出版社6社がiBookstoreで販売される電子書籍の価格を引き上げるために共謀したと主張した。問題となったのは、Appleと出版社間の契約に、AmazonのKindleストアなど他のストアで書籍をより低価格で販売できないという条項があった。

この条項により、アップルは競争の激しい電子書籍市場でシェアを獲得することができ、出版社はアマゾンが推進していた採算の取れない9.99ドルの価格設定を回避することができた。

「原告は、出版社被告らが電子書籍の価格を引き上げるために小売価格競争を排除しようと共謀し、Appleがその共謀を助長し実行する上で中心的な役割を果たしたことを証明した」とコール判事は判決文で述べた。「Appleがこの共謀を画策していなければ、2010年春のような成功は得られなかっただろう。」

コール判事は、アップルが出版社と提携して電子書籍市場におけるアマゾンの優位性を崩したと述べた。そして、それは成功した。

「アップルは好機を捉え、見事な手腕を発揮した」と彼女は書いている。「アップルとの代理店契約を通じて、新興の電子書籍業界の価格は上昇し、場合によっては1タイトルあたり50%以上も上昇した」

出典: ロイター

出典: The Verge