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デスクトップソフトウェア大手のマイクロソフトは、AppleとGoogleの熾烈な戦いで力負けを喫しつつあるため、エンターテインメント・デバイス部門の刷新を迫られると見られている。報道によると、Windows Phone、Zune、Xboxを担当する同部門は、最高技術責任者(CTO)を解任される可能性が高いという。
同部門は今年第1四半期に16億7000万ドルの売上高を計上したものの、テクノロジーのモバイル化が進む中で、マイクロソフトは後手に回っている。同部門の最高エクスペリエンス責任者兼最高技術責任者であるJ・アラード氏は、マイクロソフトがデュアルスクリーンタブレット「Courier」の生産終了を決定したことを受け、同社を退社する見込みだ。
ウォール・ストリート・ジャーナルが「大規模な組織変更」と表現するこの変更は、マイクロソフトのスマートフォン向けソフトウェア「Windows Phone 7」にも影響を与える可能性がある。同社は今秋に販売開始予定だ。マイクロソフトの携帯端末関連事業は、アップルのiPhoneや複数のAndroid搭載スマートフォンの成功を受けて縮小している。
「マイクロソフトはスマートフォンと呼ばれる高性能な携帯電話の市場では初期のプレーヤーであったが、近年、携帯電話向けオペレーティングシステム「Windows Mobile」で大きくつまずいている」とウォール・ストリート・ジャーナルの記者ニック・ウィングフィールド氏は書いている。
タブレットやスマートフォンに加え、マイクロソフトがAppleのiPod touchとの競争に苦戦している中で、今回の再編が報じられている。Zune HDは、ゲーム機としての市場展開が進むAppleのiPod touchに対抗することができなかった。今年初めのレポートによると、iPod touchはiPhoneと共にゲーム市場の19%を占めている。
[AppleInsiderおよびWSJ経由]