アップルの最大のディスプレイメーカーの一つが倒産の危機に瀕している

アップルの最大のディスプレイメーカーの一つが倒産の危機に瀕している

  • Oligur
  • 0
  • vyzf
アップルの最大のディスプレイメーカーの一つが倒産の危機に瀕している
  • ニュース
iPhone 7の前面
iPhone 7のディスプレイメーカーが苦境に立たされている。
写真:Ste Smith/Cult of Mac

アップルのiPhoneディスプレイ向け主要部品メーカーの1つであるジャパンディスプレイは苦戦しており、アップル以外の事業をさらに拡大できなければ日本政府からの財政支援を失う可能性がある。

同社は、日本円の上昇、ライバル企業がOLED設備を増強するなかLCD技術からの転換を躊躇していること、そしてiPhoneの販売鈍化という3つの脅威に見舞われている。

「現状では、同社は事実上アップルの請負業者であり、アップルの業績が悪化すると同社の業績も自動的に悪化する。こうした状況はうまくいかない」と、安倍晋三首相の側近である世耕弘成氏はジャパンディスプレイに関する新たなインタビューで語った。

同社は2012年に政府支援ファンドによって設立され、ソニー、日立、東芝のディスプレイ事業を統合しました。政府支援のINCJは、現在も同社の筆頭株主であり、35.6%の株式を保有しています。INCJが撤退すれば、ジャパンディスプレイにとって壊滅的な打撃となるでしょう。

ジャパンディスプレイは、不安定なスマートフォン市場から距離を置きながら、日本経済の成長に貢献する新技術の開発に取り組んでいると述べた。

同社の四半期純損失は、6月末までの四半期で118億円(1億1500万ドル)に拡大した。次四半期の業績は、今月末の第3四半期末以降に発表される予定だ。

このニュースの報道の仕方とは裏腹に、Appleは現在、スマートフォン販売において、世耕弘成氏の発言が示唆するよりもはるかに好調だ。iPhone 7の需要は驚異的で、Appleは需要への対応に苦戦している。

言い換えれば、これはAppleのせいというより、むしろジャパンディスプレイがiPhoneに全力を注いだことの代償を払っていると言えるでしょう。これはまさに、Foxconnのような同業メーカーが過去に警告してきたことです。

出典:ブルームバーグ