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AppleとGoogleが、販売台数という単純な数字以上に、トップモバイルプラットフォームとしての地位を確立しようとする最も大きな方法の一つは、ユーザーがダウンロード可能なサードパーティ製アプリの数を比較することです。AppleはiOSとAndroidを比較する際に、画面サイズなどiPadのタブレット機能を活用しているアプリの数を強調することで、利用可能なアプリの数をさらに一歩進めています。
活発な開発者コミュニティがモバイルプラットフォームの成功に不可欠である理由の一つは、まさにこれです。AndroidはAppleが開発者コミュニティを築き始めた後にアプリ開発競争に参入しましたが、すぐに追いつきました。しかし、この1年で状況は一変し、iOS開発者はAndroidアプリ1つにつき3つのアプリを開発しているという新たなレポートが発表されました。
この傾向は、モバイル開発者がアプリに分析機能と広告機能を統合するのを支援するFlurry社によって特定されました。Flurry社によると、2011年の初めには、iOSアプリ3つに対してAndroidアプリ2つという、両者の比率ははるかに接近していました。Flurry社のマーケティング担当副社長であるピーター・ファラゴ氏は、同社が「iOSへの移行が加速した」と述べています。
これは、サードパーティ製アプリの消費者とビジネス ユーザーの両方にとって長期的な意味を持ち、開発者が iOS を好む原因となっている同じトレンドの一部は、エンタープライズ企業の社内アプリ開発にも簡単に当てはまる可能性があります。特に、Businessweek が Flurry のデータと開発者インタビューに基づいて特定した次のようなトレンドを見るとそれが明らかです。
- iOS向けのよりシンプルな開発プロセスとツールキット
- AmazonのKindle Fireのような非標準Androidプラットフォームを含むAndroidデバイスの多様性
- Appleが管理する単一のApp Storeと、GoogleのAndroid Marketを含む最大90のAndroidストア
- 購買文化の違い(iOS では、アプリは無料で、開発者はアプリ内販売と広告で収益を得ることが期待される Android と比べて、有料アプリの成功率が高くなる傾向があります)
アプリを開発する企業にとって、開発の容易さとデバイス間の差異の少なさという2つのトレンドは、iOSをはるかに魅力的な選択肢にしています。iOSの本質的に優れたセキュリティも、企業のIT部門が社内アプリのプラットフォームとしてAndroidではなくiOSを好む理由となるでしょう。
また、これら 4 つの傾向は、iOS 開発者が iPad の流行に乗ったのと同じように Android 開発者がまだタブレット開発を採用していない理由の一部である可能性もあることも注目に値します。